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水曜日, 3月 12, 2008

道東に流氷が21年ぶりに接岸・・・気象台では接岸と言わないが


月曜日・・・3月10日

待ちに待った流氷で釧路市東部の岸壁は埋まった。素晴らしい光景である・・・・昆布問屋としても、漸く来てくれたかという心境。

写真を見て貰えば判るが、水の上に見える部分が1割で残り9割は水の中である。

当に、潜水艦状態。

近づくと「ギシギシ・・・ピシピシ・・・グゴーッッッ」といろいろな音で氷同志が押し合いへし合いしているのだ。

これで岩礁の雑草駆除も相当出来ただろう。感謝感謝・・・


目先のことばかり考えている漁組や一部の昔を忘れた漁師は、昆布も一緒にちぎられたことで、早めに採取する「はやだし昆布」※棹前昆布漁より更に早く採取し漁組では「きざみ昆布」として販売している。

漁を中止し、4月後半まで様子を見るとか・・・これで、今年は昆布が取れないなどとぬかしている漁師には

「アンタ、それでもプロかい。」と問いたいね。弊社だって、物がなければ商売にならないのが解ってて言ってるんだがなあー。

21年ぶりの接岸もどき・・・と言うことは、それ以前は毎年のように流氷が来て磯掃除をしていたが先輩の漁師は、それを当然と考えて生活を組み立てていたのだ。

先人の知恵を受け継がず、金だけを考えていては漁師じゃない。


また、流氷が来てくれて素晴らしいことは、流氷と共に漂流している物に植物プランクトンがあり、これが解氷と同時に爆発的な勢いで増殖し、それをエサにする動物性プランクトンの増加の「食物連鎖」により魚も来ることによって豊かな漁場になることが約束されるわけだ。

釧路市は北緯43度に位置するんだけど、これで地球をぐるっと見渡すと保養地として有名なモナコの海岸も同じ

北緯43度・・・・・これって、凄いことなのが解るかなー。

釧路で見られる流氷は北半球で最南端にある天然記念物クラスの珍しさだということが。

文句ばかり言ってないで、この自然の有り難さに感謝しなけりゃ、罰が当たるというもんだ。


気象台が接岸と言わないのは、氷の厚みと密度が薄く船舶の航行に支障が出ないタメなのだとか・・・

接岸って言っても良いじゃない。気象台サン

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