
水曜日, 1月 30, 2008
日本での ゆとり償還 とアメリカのサブプライムローン

日本でも以前、住宅ローンの返済方法の一つとして ゆとり償還 と言うのがあったのをご存知だろうか。
まあ、今でもあるのだけれど。FP業務の中で5年前から3年前ぐらいまでは、これに対する相談が増えた。
ゆとり償還とは、名前の通り 最初の5年から10年が固定低利のため支払額が少なくて済む。
その5年から10年の間に手取額が上がっているだろうし、住宅の価値も上がっている・・・・だから大幅に返済額が上がっても大丈夫。と仮定の話で、ドンドン住宅ローンを不動産会社と銀行がタッグを組んで貸し付けたわけだ。
その結果、どうなったかというと
当然、パンクする家庭が続出し、国会でも取り上げられる騒ぎに。
これで終わったと思っていたが、消防団の部下がそこまでのスライド額ではないまでも6年目から返済額が上がる。本人にも説明したが、彼は子供無しの夫婦共稼ぎなので、今は支払いが非常に楽。しかし、出産。奥さんが専業主婦になるとどうなるか・・・・
それを考えると、余裕資金が出来れば、ドンドンと繰り延べ返済するべきだし、低利融資の借り換えがあるならそれも利用するべきだろう。当に以前の生保商品 定期付終身保険と同じ。これも問題の有りすぎる商品だから。
しかし、アメリカのサブプライムローンとは、クレジットカードの延滞を繰り返したり、過去に破産した人。・・・スタート時点で日本では考えられない。
信用力の限りなく低い個人を対象にした住宅融資。通常融資より審査基準が甘く、最初の2年間は低金利で固定。
以降に大幅に金利が上がる仕組み。・・・・似ているでしょう、支払い方法が ゆとり償還に
最近はアメリカの住宅価格の上昇が止まり、借り換えに失敗して返済に行き詰まる人が続出。
金融機関はサブプライムローンを買い取って証券化し、機関投資家などに販売してきたが、これらの証券化商品の価格は急落。銀行などは評価損や売却損の計上を余儀なくされている。
一体、どれだけの損失なのか未だに読み切れていないところが怖すぎる。写真はシティグループ本社
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